旅する交換会の今回の開催地は花巻。 いい温泉を堪能し、翌日は会企画のツアーに参加させていただきました。 上の写真は毛越寺庭園。下の画像は中尊寺、鎌倉時代の旧覆堂と顔成就院宝塔(平安時代)です。 中国からのツアー客にガイドさんがなにやら詳しく解説していました。 中国語がわかったらなぁ。 中尊寺も毛越寺も和楽の取材で行った以来です。(→和楽旅録) 讚衡蔵(宝物館)の展示も含め、相変わらず素晴らしい。 なお願成就院は、2年前に同じ交換会のあと訪ねた伊豆の願成就院と頼朝つながりで関係があるらしく感慨深い。 http://kakei-blog.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-b524.html もう一か所、お願いして以前から行きたかった松川二十五菩薩堂をコースに入れてもらいました。
入り口では管理をなさっている方と、杖をついたご老人が私たちを待っていてくださいました。 階段を上がって堂内が見えてくると、一同「おぉ」と、どよめきました。 堂内にはため息が出るほど美しい二十五菩薩の残欠が並んでいます。 全て頭部を失い、施されていた漆箔もわずかに残る程度ですが、そこにあることだけで尊く、ありがたい。 下の戸棚には、小さく壊れて再現できない残欠がひとつひとつ丁寧に紙に包まれ保管されていました。 これらの仏像は中尊寺か毛越寺のものであったという説もあり、 また大水の後、お堂ごと流れ着いたという話も伝わっていると教えていただきました。 いただいたリーフレットには、松川に住んでいた三平という信心深い男が 大洪水の後、救いを求める声を聞いて雨戸を開けると沢山の仏像が流れ着いていたのを見つけ、 大事に洗いきよめ、お堂を建てて祀ったという伝説が紹介されていました。 絵巻になりそうなお話です。 入り口で待っていてくださった優しい笑顔の杖のご老人は、三平さんのご子孫でしょう。 きっと三平さんそっくりなのでしょう。
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